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法円(まほうえん 英: magic circle)とは、西洋儀式魔術や魔女術において儀式の際に術者が入る床などに描いた円のこと。
くりっく365の例円の中には五芒星、六芒星、ヘブライ文字、ギリシア文字、まれにルーン文字などのさまざまな図形、記号、文字が描かれている。二重の円で構成され、ふたつの円の間の帯状のスペースに神の御名や天使名が記され、内側に六芒星などの魔術的シンボルが配され、円の周囲に4本のろうそくが立てられる、といったものが典型的な魔法円の一例である。伝統的には直径9フィートとされ(実際には状況に応じて大きさは異なる)、チョークなどで描かれる。ウィッチクラフトではアセイミーという黒柄のナイフで描く。また、紐で輪を作る、魔法円を描いた敷物を用意して広げる、などの方法もある。
なお、
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の別称として魔法陣という言葉も使われているが、この言葉は、現代日本のフィクションの小説・アニメ・ゲームなどの架空の魔術でみられる、魔法円を模したガジェットの一般名称としても使われている。それらのフィクション作品に登場する魔法陣は、それぞれの作中世界において独自の設定や装飾的役割を与えられていることが多く、必ずしも西洋の魔術伝統における実際の魔法円をそのまま踏襲したものではない。
ジョン・ウィリアム・ウォーターハウス「魔法円」1886年目次 [非表示]
1 儀式魔術における魔法円
2 ウィッチクラフトにおける魔法円
3 脚注
4 参考文献
5 関連項目
6 外部リンク
儀式魔術における魔法円
FXな儀式魔術を記した古くからのグリモワールに各種魔法円の記載がみられるが、これらは主として、悪霊を呼び出す際、悪霊から術者の身を護るための防護円であり、円の外に一歩も踏み出してはならないとされた。近代西洋儀式魔術でも、神々など上位の超越的存在を招き入れる召喚作業や、悪魔や精霊など下位の霊的存在を円の外に呼び出す喚起作業において、魔術作業の場となる聖域を定義する物質的基盤として、また、魔術作業にとって邪魔な外部の霊的諸力を遮断する結界として、魔法円が作られることがある。アレイスター・クロウリーはこう述べている。
The Magician works in a Temple; ... In this temple a Circle is drawn upon the floor for the limitation of his working. This circle is protected by divine names, the influences on which he relies to keep out hostile thoughts.[1]
FXは「神殿」 (儀式の場) の中で作業する。(中略) この神殿内に、魔術師の作業領域を区切るために床に「円環」が描かれる。この円環は、敵対的な (魔術作業の妨げになる) 想念を締め出すために魔術師が頼みとするところの威光としての、神聖なる名前によって護られている。
しかしながら、魔術儀式の前段に行うのが通例となっている五芒星追儺儀式(ついなぎしき)によって想像上のアストラル的な円環が形成される[2]ということもあり、物理的に魔法円を描くことは必須ではないという意見もある[3]。
ウィッチクラフトにおける魔法円
外国為替証拠金取引の魔女宗(ウィッチクラフト、ウィッカ)では、基本的に魔法円の中で儀式が行われる[4]。魔法円を設定する際には円を浄化・聖別して四方の守護者を勧請する。魔女宗においては、魔法円の外に邪悪な力を呼び出し、これに対して身を護る、といった発想は見られない。
Crowley, Aleister. Book Four, Part II - Magick, Preliminary Remarks
Orpheus, Rodney. Abrahadabra - Understanding Aleister Crowley's Thelemic Magick. Weiser. 2005. ISBN 1578633265. p91
Kraig, Donald Michael. Modern Magick. 2nd Ed. Llewellyn. 1998. ISBN 0875423248. p382-384
鏡リュウジ『ウィッチクラフト(魔女術) −都市魔術の誕生−』柏書房、1994年(平成6年)、ISBN 4760107258、p60
Regardie, Israel, et al. The Tree of Life - An Illustrated Study in Magic. Llewellyn. 2001. ISBN 1567181325
Orpheus, Rodney. Abrahadabra - Understanding Aleister Crowley's Thelemic Magick. Weiser. 2005. ISBN 1578633265
青狼団『魔導書ソロモン王の鍵』二見書房、1991年(平成3年)、ISBN 4576911570
鏡リュウジ『ウィッチクラフト(魔女術) −都市魔術の誕生−』柏書房、1994年(平成6年)、ISBN 4760107258
(現行の版は『鏡リュウジの魔女入門』柏書房、2003年(平成15年)、ISBN 4760124144)
ドリーン・ヴァリアンテ『魔女の聖典』秋端勉訳、国書刊行会、1995年(平成7年)、ISBN 4336036667
結界(けっかい、Skt:Siimaabandha)とは、聖なる領域と俗なる領域を分け、秩序を維持するために区域を限ること。本来は仏教用語であるが、神道における神社などでもその概念があることから転用されている。
資産運用な領域と普通(もしくは不浄)の領域との区切ることである。これにはいくつかの種類がある。
摂僧界(しょうそうかい) - その内側で受戒や布薩などを行う
摂衣界(しょういかい) - その内側で三衣を離れて止宿しても罪にならない
摂食界(しょうじきかい) - その内側で食を煮ても罪にならない
また、密教では、修行する場所や道場に魔の障碍が入らないようにするため、結界が行われる。これには以下の3種類がある。
国土結界
道場結界
壇上結界
高野山や比叡山は国土結界、護摩修法は壇上結界の例として挙げられる。
また、結界は神社などでも行われる。たとえば境界線を示すために、神社・寺院などの境内や建築物では意図的に段差を設けたり、扉や柵、鳥居や注連縄などを用いる。一定範囲の空間に設定されたタブーを視覚化したものとも言える。また、聖なる領域と俗なる領域という二つの世「界」を「結」びつける役割をも持つ。
古来より村の境に配置された道祖神、庚申塔などの石仏は災厄を村内に入れないようにするための結界の役割をしていたともいわれる。
結界は仏教、密教から発展した山岳信仰でも用いられる。修業の障害となるものが入ることを許されない場所、土地に対しても用いられる。女人結界などがその例である。なお結界は僧事をなすために設けたものであり、本来、女性が入る事を禁ずるためではない。然るに高野山などの結界の地に女人が入るのを禁じたのは、戒律の条文にないものを地方の宜に応じて設ける随方毘尼(ずいほうびに)の一種である。
この他、生活や作法上注意すべきなんらかの境界を示す事物が、結界と呼称される場合もある。作法・礼儀・知識のない者は境界を越えたり領域内に迷いこむことができてしまい、領域や動作を冒す侵入者として扱われ、無作法または無作法者とよぶ。
また、日本建築に見られる「襖(ふすま)」「障子」「縁側」などの仕掛けも、同様の意味で広義の「結界」である。
空間を仕切る意識が希薄な日本においては、日常レベルでもさまざまな場面で「結界」が設けられる。例えば、「暖簾(のれん)」がそうである。これを下げることで往来と店を柔らかく仕切り、また時間外には仕舞うことで営業していないことを表示する。このような店の顔としての暖簾は、上記の役割を超えて、店の歴史的な伝統までも象徴することとなる。
静謐を旨とする日本独自文化の茶道においては、もてなす側の亭主と客との間にある暗黙のルールを視覚化するため、種々の仕掛けを設けこれを結界とする。
茶道具の一つで、客畳が道具畳に接続している時に、その境界を表示するために「炉屏」というものを置き、結界とする。
茶室に至る庭の露地などで、客が立ち入るべきでないことを示すため、目印として縄で結わいた石、あるいは小石に差し渡した竹筒などを置き結界とする。
茶室への入り口であるにじり口での、低く抑えて意図的に入りにくさを強調する仕掛けも、茶席を聖なる非日常空間とするための結界である。また、茶室に入る前に手を水で清めるための「蹲踞(つくばい)」の仕掛けも同様である。
小説、ゲーム、漫画など、フィクション作品に登場する「結界」とは、ある領域内を守る目的で、なんらかの手段や道具などを用いて持続的な霊的防御を施すことを言う。例えば霊的な能力を持つ者が、その力を用いて悪霊などの外敵を排除し侵入させない霊的な壁に囲まれた空間を生じさせるという描写が為される。